稼ぐNPO
前述の通り、NPO法人も収入を得なければ存続することはできません。それは一般企業と同じことです。人件費は置いといてでも、電話代や光熱費はかかるわけですから、毎月幾ばくかの費用は発生します。
私がNPO法人を設立して一番驚いたのが印鑑(実印)の値段でした。
何年も使い続けるものですから、欠けるといったことないようにしなければなりません。それでも、そんな高いものを買うつもりなくお願いしたら5万円でした。相場では決して高い値段ではないですが、30歳そこそこの女性としては「そんなにするのか」というのが実感でした。あとは、年度末の法人税です。赤字黒字に関わらず、均等割りは市税県税ともに必ずかかります。任意団体なら必要なかったのに…と、これも驚きました。
そんなわけで、稼ぐ。
しかし、簡単に仕事をいただけるわけではありません。仕事をいただくには、やはり自分の得意分野で能力を売るしかないのです。私は長年広報やイベントをやっていましたので、それを売りにしました。
けど・・・・・・・・。広告代理店と何が違う?
最初は広告代理店から「うちのショバを荒らすな」といった圧力の電話がありました。こうやって、徐々に自分の立ち位置を確立する作業が続きました。
介護系のNPO法人など、やることが明確な法人以外は、こうやって何を「売る」のか、試行錯誤をするものです。NPO法人を設立したいという方に、いつも聞くのはこれです。
事業型NPOですか? 寄付型NPOですか?
事業型も大変ですが、寄付型も大変です。会社を設立するには、株式会社だろうがNPO法人だろうが覚悟がいります。みなさんにはその覚悟がありますか? 大変な思いをしてきたからこそ、質問をしています。
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