頼まれごとは試されごと
ミャンマーの歌声のイベントのことは、以前のブログに書きました。
それから数年経ったある日。一本の電話がありました
「銀の馬車道って知ってる?」
知らない…。なんですか?それ。
明治時代の始めに、生野銀山から飾磨の港に向けて、銀の運び出すための1本の高速道路があったと言うのです。それが「銀の馬車道」だと言います。なんてロマンあふれるすてきな名前なんでしょう。この1本の道を「地域資源」として、活用したいとの兵庫県からの申し出でした。ところが、馬車道は現在はすべて国道312号線に覆われていて、何も残っていません。
まずは住民の方に知っていただくことをしよう。
お金はない。でも、助成金ならなんとかとれそうだ。情報を得ながら、自分たちの人脈を探ります。そこでふと気づいたのが、「ミャンマー」でご縁をいただいた松竹関西演劇部の上田氏でした。上田さんが提案してくれたのは、
「住民たちで劇団を作って公演したらどうだろう」
でも私たちのNPOは演劇をしたこともないのです。そこを上田さんたちプロが担ってくださることになりました。これが銀の馬車道劇団の始まりです。
この劇団はそれから11年続き、私たちの法人を代表する事業の1つとなりました。
この演劇のおかげで知名度、信頼度も上がり、たくさんの仕事に繋がることとなりました。
なんのためにやるのか。その軸がぶれなければ、そこからつながるものは多大なものです。
「頼まれごとは試されごと」
それを学ばせてもらえたのもこの劇団のおかげです。
11年の歩みは、1冊の本にまとめました。ぜひご覧ください。
我がまちの人情喜劇「銀の馬車道」
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